第一章
同じく上空。そこにはX部隊のメンバーを乗せた飛行機と、二機の青い小型戦闘機が飛行機を護衛するように飛んでいた。
二機の青い小型戦闘機の内、一機にはフォックスが、もう一方には彼のパートナーのファルコが乗っていて。
「で、どうだったんだよ」
X部隊の拠点がある天空大都市レイアーゼまでは、まだ暫く時間がかかる。
そんなわけで、フォックスとファルコは暇潰し程度に無線で会話を楽しんでいた。
「何だよ、ファルコ」
これからの生活や、任務の内容について予測しながら話していた途中で、唐突に話を切り出してきたのはファルコだ。
「ルーティだよ。会ったんだろ?」
フォックスの表情が曇った。
無線だが、カメラも繋いでいるのでファルコからもフォックスの表情は丸見えだ。
しまった、とファルコは目を逸らし。