第六章
マリオの悲痛な叫び声はホールに響いて。
すかさず、飛び出したロボットがマリオを抱き止める。赤髪長身の男は笑って。
「驚いたな! ここには裏切り者ばかりが集まるではないか。今日は何の日だ?」
ルーティは声を上げた。
「X部隊が、本当に全員集まる日だ!」
途端に赤髪長身の男、そしてワリオが笑い始めたのを見て、ルーティは眉を顰める。
すると、ゲムヲが画用紙に何かを書き込むなり、ルーティをつついては見せて。
「あれが……クッパと、ガノンドロフ?」
ルーティが声に出して読み上げると、ゲムヲは頷いて。とりあえずはヨッシーの体をゲムヲに預け、ルーティは立ち上がる。
赤髪長身の男、クッパはニヤリと口角を吊り上げ、くいくいと人差し指を動かして挑発する。ルーティは駆け出した。
パンッ!
しかし、攻撃を仕掛けようとするルーティを静止させるように銃弾が足下に撃ち込まれて、ルーティは立ち止まって。