第六章
この廊下、何処まで続くんだろう。
そう思った矢先、ロボットが速度を上げて二人を追い越し、少し先に見えてきていた大きな扉を蹴り飛ばした。
ルーティは思わず息を呑んだが、ロボットが率先して扉の向こうへ飛び出したのを見て、ルーティはゲムヲと顔を見合せ、頷くと、共に扉の向こうへ飛び出して。
扉の向こうは、だだっ広いホールだった。
ホール全体は薄暗い。と、あるモノを見つけたルーティは、はっと目を見開いて。
「マリオ! リンク!」
ホールの中心付近で、マリオは赤髪で長身の男に胸ぐらを掴まれて吊るされ、リンクは地面にうつ伏せになり、色黒で茶髪の男に踏みつけられている。
二人共、見るも無惨な姿だ。ルーティは駆け寄ろうとしたが、ゲムヲが引き止めて。
「っ、でも」
ルーティはくしゃりと顔を歪ませて。