第六章
咄嗟にルーティは両腕で己を庇い、ビームはそれぞれ、右腕と左腕を掠めて。
見れば、ロボットは目の前にまで迫ってきていて。慌てて構えるも鳩尾を拳で殴られ、怯んでいる隙に首後ろを肘打ちされ、床にうつ伏せに倒れる。
「さあ、戻るのデス」
ルーティの背中を踏みつけ、無表情で告げては見下ろすロボット。――と、その時。
「っ……Mr.ゲーム&ウォッチ」
ロボットが名を呼び、少しだけよろめいた隙にルーティは足の下から抜け出し、立ち上がっては振り返り、構える。
そこには、ゲムヲがいた。ロボットに攻撃をさせまいと、強く抱きついている。
「何を考えているデス。離すのデス」
ゲムヲは何かを伝えようと急いで画用紙を取り出すも、遂にロボットに振り払われ、ゲムヲはその場に転けて。
その拍子にペンが懐から飛び出し、持っていた画用紙諸共、床に放られてしまい。