第六章
「仲間がお世話になったのデス」
片言だが、先程対峙した少年ロボットとは違って機械的ではない。
「ボクはロボット。お察しの通り、オリジナルなのデス。ルーティ・フォン、どうしてあの中から出てこれ」
右手を突き出し、遮るように稲妻を放つ。
直撃はしたものの、緑のコートを羽織った男、即ちロボットはびくともせずに歩みを進める。ルーティは思わず、後退して。
「……出てきたところで、無意味。何故なら、ボクが貴方を捕らえるデスから」
遂にロボットが駆け出してきた。殴りかかってきたところを躱し、がら空きの脇腹に蹴りを入れる。――が、硬い。
「何これっ!」
ルーティが驚き、声を上げているとロボットは脇腹に添えられた足を掴み、天井に向かって投げ飛ばす。衝突後、ルーティが落ちてきたところをロボットは回し蹴り。
「かはぁっ!」
蹴り飛ばされ、ルーティは悲痛な声を上げては数メートル先まで転がって。