第六章



「っああぁあああ!」

ルーティの悲痛な叫び声が響き渡る。

「そいつは特殊でな。貴様の体の中にある電気を残らず吸い取るんだ。いわゆる、充電装置ってヤツだな」

円筒の天辺にあるライトが青く点滅し、今現在、ルーティの体内に存在している電気を吸い尽くしたのか、装置は停止して。

外傷は無いものの、ルーティにとって電気イコール体力のようなもので、力無くガラスに凭れ掛かりながら、ルーティは座り込むと、荒く呼吸を繰り返し。

「がははっ! さすが、電気鼠だな」

機械に備え付けられたメーターが、満タンを示しているのを確認すると、ワリオは満足げに笑い、バシバシとガラスを叩いて。

「じ、充電……して、どうするの……?」

ルーティは辛そうに呼吸を繰り返しながら、薄目でワリオを睨んでは訊ねて。

ワリオはふんと鼻を鳴らし、答える。

「亜空砲を放つんだとよ」
 
 
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