第六章
「手荒な真似は好きじゃない、ですが!」
リンクは何処からか爆弾を取り出すと、既に此方に向かって駆け出してきている少年の集団目掛け、投げ込んだ。
すかさずマリオは片手を突き出し、炎の玉を爆弾に向かって放つ。――点火。
ドカンッ!
大爆発。爆風に吹き飛ばされないように踏み堪えながら、明らかに少年らが爆発に巻き込まれたことにルーティは青ざめて。
「あ、あれって死ぬんじゃない!?」
ルーティは動揺して、リンクを見上げた。
「死にませんよ。さっき目の前で見てたのに、分からなかったんですか?」
黒煙が立ち込め、妙な静けさが訪れる。
お互いに、長年戦士をやってきた勘だろうか……マリオとリンクは嫌な予感がして、警戒し、姿勢を低くして構えて。
「彼らは」
リンクは苦笑混じりに告げる。
「ロボット、ですよ」