第五章
エックス邸、庭。
未だ内部への侵寇は許していないものの、何人かルーティを探す為に出ていた為に、人手不足。X部隊側の不利だった。
「うわあっ!」
ダークトゥーンに剣を弾かれ、蹴り飛ばされるトゥーン。剣を振り下ろしてきたところを、トゥーンは地面を転がって躱し。
「トゥーン!」
咄嗟にディディーが弾かれた剣を拾い、名を呼びながらトゥーンに向かって投げる。
と、ダークディディーが距離を詰め、低く飛んだ後、踵落とし。ディディーはバク転をしながら後退。距離を取り、構える。
「てえやっ!」
一方、此方はドンキー。
ダークドンキーと拳を交え、ほぼ互角の闘いを見せていた。しかし、突如背後に忍び寄ってきていたダークカービィの蹴りを食らい、数メートルほど吹き飛んで。
「油断大敵ってやつじゃなぁい……?」
微笑を浮かべるダークカービィ。
起き上がったと同時に、ダークマルスの剣が振り下ろされる。ドンキーはそれを、ぱしっと両手で挟んでは受け止めて。
「冗談やないで……っ!」