第四章
◆第四章『戦士達の事情』
あれからまた、一週間が経った。
亜空軍の攻撃は日が経つごとに猛威を振るい、X部隊を含め、全世界の戦士達はてんてこ舞いしていた。それでも、全ての攻撃を阻止することは敵わず。
それだけじゃない。
ダークリンクに怪我を負わされたヨッシーだが、治療を施した翌日、部屋を抜け出して姿を眩ましてしまったのである。
ここにいた方が安全なのは確かだ。それでも、彼にも彼なりの想いがあるわけで。
とにかく、これからもっと忙しくなるだろう。――そう思っていたのだが。
「まあ、その辺をもうちょっと見てみればいいんじゃないかな」
モニタールーム。
ここには、様々な映像を映し出す大きなモニターが天井から吊るされていて、その手前には……何やらよく分からないが凄そうな機械、そして椅子が並べられていて。
早い話、任務に出かけているメンバーを監視、指示を送る部屋。メンバーの居場所は、無線に備え付けられた発信機のお陰で、モニターに表示される。