第四章



「はああっ!」

クレイジーに殴りかかる。が、左手で拳を受け止められ左下に手を引き、受け流される。咄嗟に左腕を掴み、向かって来ていたマスターに向かって投げ飛ばし。

「へえっ、やるじゃん!」

クレイジーは空中で静止。ふわふわと浮いている。と、マスターがクレイジーの下を潜り抜けては向かってきて。

ルーティは両手に電気を漲らせ、屈んでは地面を平手で叩いた。すると、そこからマスターに向かって地面が抉れていき。

「なっ」

マスターの目の前で稲妻の柱が真っ直ぐ、空に向かって地面から突き出る。マスターが立ち止まり、ルーティは駆け出す。

マスターが手を翳し、青い光の玉を放ってきたので一発目は屈んで潜り抜け、二発目は左に躱しつつ地面を強く蹴り、飛び上がる。足に稲妻を纏いながら、踵落とし。

間一髪、マスターは身を引いて躱す。

が、それくらいはお見通しなのでルーティは着地と同時に地面を強く蹴り、一気に間合いを詰める。……そして。
 
 
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