第四章
「Do not joke!」
「おーけーおーけー! かむひあーっ!」
「いぇーす! ごーごーっ!」
もがくソニックの右腕をマリオが、左腕をルイージが拘束し、引き摺るように立ち去っていく様を、ルーティは呆然と見送り。
「って、英語?」
皆も疲れているんだろうと勝手に解釈して、ルーティは扉を開いては外へ。
外に出てみると、空はどんより曇っていて、それなのに子供達は楽しそうに鬼ごっこをして楽しんでいた。
子供は風の子元気の子、とはよく言うが。
「皆ぁーっ!」
ルーティが大声で呼びかけると、鬼役のトゥーンが初めに駆け寄ってきた。
続いてディディー、ピチカ、ネス、リュカも駆け寄ってきて、何事だとルーティを不思議そうに見上げる。
「あの、さ」
ルーティは己の膝に左手を添えて少し屈み、右手の人差し指を立てながら。
「リンクがケーキを焼くんだってさ。雨も降りそうだし……皆、中に入って?」