第四章
玄関に辿り着き、扉のドアノブに手を掛けたその時、不意にソニックがルーティの右肩を掴んだ。ルーティは振り返り、
「どうしたの?」
と笑って。……ソニックは何故か深刻そうな顔をして、言いにくそうに口を開く。
「スネークから聞いたんだけど――」
バシッ!
話を聞き付けてきたのかそうじゃないのか、とにかく恐ろしいスピードで駆け寄ってきたマリオは、持参したハリセンでソニックの後頭部を勢いよく叩いて。
一瞬ふらついたソニックだったが、すぐに後頭部を押さえながら「何するんだ!」と怒りを露にして。すると、ルイージが。
「いいい一緒に怖ああいビデオとかDVDとかBlu-rayを見ましょうかねえええいっ!?」
ソニックの両肩を掴み、鬼のような形相で告げる。明らかにキャラじゃなかった。
……どうしたんだろう。