第四章
「よう! 何してんだ?」
廊下をとぼとぼと歩くルーティの不意を突いて、背後から忍び寄っては勢いよく飛びかかり、肩を組んだのはソニックである。
「ひょえっ!」
案の定、ルーティは奇声を発して驚いてしまい。ソニックはくすくすと笑みを溢す。
が、ルーティが苦笑の後に大きく溜め息を吐き出したのを見て、ソニックは心配そうに顔を覗き込みながら。
「何かあったのか?」
――玄関まで並んで廊下を歩きながら、ルーティは落ち込んでいる理由を話した。
すると、ソニックはぽんとルーティの背中を叩いて、へらへらと笑いながら。
「Do not worry! それはあれだ! つまり、流行りに乗っかってるのさ!」
「はっ流行り?」
小首を傾げるルーティ。
「ツンデレってやつ!」
人差し指を立てながら、ソニックは答える。それが何だかくだらなくて、ルーティは肩を竦めてはくすくすと笑う。
「それはないよ」