第三章
スネークがレジへ向かっている間に、ルーティは残ったデザートを急いで口に頬張ると立ち上がり、後を追いかけて。
と、その時。
「こちらソニック! 聞こえるか?」
無線が入った。……しかし、ここは店内。
あまり騒いでは、一般人が不審に思って警察に通報、なんてことも有り得る。
「ルーティ、先に行ってなさい」
スネークに顎で出入り口の自動ドアを指し示され、ルーティは頷いて喫茶店を飛び出す。すかさず、路地に入ると。
「ソニック! 怪我は? 大丈夫?」
ルーティは不安げに無線で応える。
「That's OK. それより、大変なんだ! そこから司令塔は見えるか?」
ソニックは何処かを走っているらしく、息を弾ませている。ルーティは怪訝そうに、路地から出ると司令塔の方角を見遣り。
そして、ルーティは言葉を失った。