第三章
そこに立っていたのは、片手で銃を構えたダークフォックス。ソニックはネクタイを緩めると、一歩、踏み出して。
「先に行きな!」
そう告げたと同時に駆け出す。
ソニックが仕掛けた回し蹴りを、ダークフォックスは身を屈めて躱し、飛び上がる。
踵落とし。ソニックは腕をクロスすると防御して、押し返すとよろめいてる隙に、一気に間合いを詰めて殴りかかる。
「ルーティ」
先に行けと促されたことも忘れ、二人揃って見入っていたその時、不意に名前を呼ばれてルーティは振り返り。
そこにいたのはウルフである。手招きをしているので、ルーティはスネークの手を引きながらウルフの元へ向かった。
が、ある程度距離が縮まると、ウルフは逃げるように背を向けて駆けていき。