第十三章
僕たちは戦士だ。
弛まぬ勇気と正義の心で立ちはだかる壁に幾度となく挑み立ち向かい打ち砕く。ただの人間でもなければ模造品でもない一人一人が個の心を持った未来を切り開く希望の象徴"スマッシュブラザーズ"。
"この世界"を救いたい。
優しくて温かい元の日常に戻りたい。
でも、僕は。
どんなに甘くても愚かでも。
彼らだって救われる未来を導き出したい──
「異論はッ!」
「、っ」
ルーティは詰まらせかけた言葉を吐き出す。
「あるわけないっ!」
その答えに。
「それでこそ特殊防衛部隊X部隊のリーダーだわ」
ルルトは満足げに微笑んだ。
「うっざぁ……」
クレイジーは頬を摩りながらぼやく。
「赤の他人どころか今回の事件の元凶なのに命まで張って目にかけて何になるのさ」
その隣でマスターは同調した様子で息を吐く。
「……させておけ」
動き出した戦士たちを見送りながら。
「俺たちの出る幕はなさそうだ」
これが本当の。
最後の戦いになる。
「行こう」
此方の思惑などつゆ知らず遥か上空で己が司る光と闇を最大限にまで展開し交えて止まない双子の化身を見上げながらルーティは呟く。問題はどうやって(マスターとクレイジーの手を借りないのは大前提として)彼らの元まで駆け付けるかだが──
「考えがある」
まるで思考を読み取ったかのように進み出たのは。
「、……ロックマン……?」