第十三章
攻撃を攻撃で打ち消そう等とは。
如何にも。破壊神らしい。
しかしながら。
それであれば我々も嘗められたものだ。
「ロック」
魔導書を手にマークが振り返る。
「いけそうかい?」
「十五秒だな」
ぽつりと言ったロックマンは右腕を構えると砲口の内側に光の粒子を凝縮させていく。以降無言となってしまったその人を尻目に瞼を伏せれば時計の針ががちりと音を鳴らし時を刻んで──マークは小さく笑みを零して向き直る。
「了解」
証明しよう。
我らが正義の意地とやらを。
「うおおおおッ!」
マックによる拳の連撃も余すことなくその左手一つで受け流した上で死角から飛び込んできたドクターの拳は首を反らして回避しつつマックの腕を掴んで力強く引き寄せドクター目掛けて解放する──だがしかしそうして体勢の崩された二人の体はロゼッタが杖を振るえばふわりと浮遊した。次いでクレイジーが瞬きをした後目を見開けばその二人に向かって点々と黒い光が煌めき小爆発を順に起こすも既の所で飛び込んだスティーブの作り出したブロック状の土の壁により防がれる。
「ふんっ!」
その隙シモンとリヒターによって振るわれた聖鞭ヴァンパイアキラーがクレイジーの両足首それぞれに巻き付いて捕らえた。残る左腕を抵抗の為伸ばしたがそれもしずえが振るった釣り竿の糸が幾重にも絡まり束の間の静止の状態を余儀なくされる。
「行動抑止率、六十パーセント!」
状況をひと目で分析したブルーが叫ぶ。
「来ます! 構えてください!」
奴等に攻撃が通らないのはその目の数以上に攻撃や防御の手段を持ち得るからこそ。
であれば。
対抗策はただひとつ。
「上等だわッ!」
「ドンと来やがれってんでい!」
俺たちは。
その手段の全てが尽きるまで迎え討つ──!
「……あの時とは、違う」
シュルクはモナドを構え直して呟く。
「ゆくぞ!」
声を上げたシラヌイはモウカと背中合わせに並ぶと光線銃を構えながら。
「ここが正念場じゃ!」