第七章



キーラを襲った──彼の行いに対する報いなら説明は付く。けれど様子がおかしい。

「、!」

凄まじい爆発音が聞こえて思わず振り返った。建物の外が騒がしい──その一方でマルスが押し返して剣を薙ぎ払うとメタナイトはマントを翻して回避、そのまま大きく後方へ飛び退いて階段の下に着地すると仮面が剥がれ落ちた。

「くく……くくくっ……」


双眸が。紫色に染め上げられている。


「あれは」

ぽつりと呟くマスターと頷くクレイジー。

「やれやれ」

キーラは笑みを失せて呟いた。

「大人しくしていろとも言い付けてはいないが」

直後──地響き。突如として襲った異常事態にパルテナやピット含めカービィもラディスもそしてルーティもそれぞれ構えを取り始める。

「くふ……くふふふ……」

聞き覚えのある声は。

「……お兄様ぁ」


下から。


「会いにきたよぉ……?」
 
 
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