第五章
曰く。これはキーラの光によって体を失った人の
「ウルフもスピリットにされちゃったのかな」
パートナーが光に呑み込まれる瞬間が鮮明に──ルーティは不安げに小さく呟く。
「これまでのことを思うとその方が遥かにマシだと思うけどね」
何かあるたびに戦いたくない相手、即ち仲間と戦うことになっていたのでそれのことを言っているのだろう。カービィの気持ちも分かるけど僕としては敵対してもいいから体が無事の方が目で見て安心するんだけどなあ……
「どうだろうな」
マスターは光に触れながら目を細める。
「何度も説明しているようにお前たち
続けて、
「キーラもそれは理解しているはず。であれば
嫌なことを聞いてしまったな。そこまで聞いてしまえば今後の展開が何となく読めてしまったのかカービィも露骨に嫌そうな顔をして。
「メタナイトと戦いたくないなー」
「ロックマンだけは正気でありますように……」
こんな具合に話しているが当然笑いごとではないのだ。慣れとは恐ろしいものである。