×
管理人を知る
本を読む
絵を見る
意見ボックス
第十一章-中編-
巨大な獣が牙を剥いて喰らい付く。
複数の剣が紫の尾を引きながら戦場を裂く。
……やめて。
雪崩のように映像が流れ込んでくる。
やめて、やめて。
これ以上は。
「ユウってば!」
ぱたぱたと雫がこぼれ落ちた。
「……ぁ」
ドンキーは目を丸くして声を上げた。
「血ぃ出とるやないか!」
……そろそろと視線を落とせば。
「待っとれや、すぐ人呼んできたるからな!」
小さな手のひらを彩る。
24/78ページ
前へ
次へ
スキ
しおり
ページ一覧
表紙
本棚
TOP
読者登録
このサイトの読者登録を行います。
読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。
ログインして読者登録
非会員で読者登録