第九章
……え?
「だから、僕たちはあんたたちを知っている」
『ゲームのキャラクター』って何だろう。
「当然だろぉ?」
何を、言っているのだろう。
「あんたたちの活躍するゲームをプレイしたことがあるんだから」
意味が――
「ふざけたことを吐かすんじゃねえッ!」
叫んだのはファルコだった。
「俺たちが『ゲームのキャラクター』だとぉ?」
感情を剥き出しにして喰らい付く。
「んなもん端からデタラメだ!」
だん、とファルコは大きく踏み出して。
「大体証拠だってない癖に」
「証拠ぉ? あはっ証拠だって!」
クレイジーは笑った。
「何がおかしい!」
「やめなよファルコ」
冷静に宥めたのはカービィだった。
「心当たりくらいあるでしょ」