第二章
「ラディスの為に説明したげる!」
そこへ、リムがえへんと胸を張って。
「今回の体力制乱闘は、自分の体力が無くなっちゃったらアウト! 残量の表示は無いけど、疲労が溜まるからそこは、まあ」
やはり子供の説明ではこの辺が限界のようで。どう説明しようかと狼狽えている様子のリムの頭の上に、ラディスはぽんと優しく手を置いてから笑いかける。
「十分だよ。ありがとう」
それを聞いたリムは再び胸を張って。
「当然!」
「なら、私からは助言を」
次に前に出てきたユウに、ラディスは首を横に振って。
「話が済んだならさっさとそれに乗れ」
マスターが口を挟めば、ラディスは片手を軽く挙げてから踏み出した。
ワープパネルを踏めば青い光がラディスの体を包み込み、徐々に収縮していったかと思えば弾け、粒子となり消えて。
「大丈夫でしゅかねぇ」
「どうだろうな」
ユウは溜め息、モニター画面を見つめた。