第二章
成る程、それなら納得がいく。
カービィはくすっと小さく笑みを溢し、何故かルイージを見遣った後、その場から離れ、ひと休み程度に壁に凭れた。
「……何だよ、あいつ」
「気まぐれなんだろうな」
不服そうなクレシスに対し、フォックスは腕を組んで。次にラディスがモニター画面に視線を移すと既に表示が変わっていた。
――次の対戦者は。
「え」
「だから言ったろ」
目を丸くするラディスの隣に並んだファルコはにやりと笑って。
「お手柔らかに頼む、ってな」
モニター画面には見知った顔の男二人が映し出されている。それは一回戦を突破したファルコと、自分の姿だった――
「ようやく馬鹿が参戦か」
マスターの呟きに、所々でくすくすと笑う声。ラディスは苦笑を浮かべて頭を掻きながら、ワープパネルの前へ移動して。