第二章
「あの体力でよく積極的に攻めれるな」
「悪くねえ動きだが心臓に悪い」
フォックスとクレシスが観戦しながら口々に呟く中、二人の男がバトルルームに入ってきた。……カービィとルイージである。
「安心してよ。上手くやったげる」
「君はいまいち信用性に欠けるんだけど」
「ふふ、どうかな」
ちらりと横目に捉えて、ふと、廊下での出来事を思い出した。あの時、ルイージは何かリンクの弱みを握って話を持ちかけていたようだが、決して無関係ではない。
共通する点が一つ。それは、リンクとカービィがそれぞれ、一回戦目と二回戦目のルイージの対戦相手であるということ――
間もなく試合が終わり、モニター画面の表示が変わってカービィとルイージが映し出された。二人はワープパネルへ。
「……あいつか」
クレシスの目の色が変わった。
フォックスもその時の試合を見ていたのか、頷いて。ラディスはモニター画面に注目する。――どんな戦いになるのか。