第七章
ぎゅう、とスカートの裾を掴んで。
だけど気にしているようだ。半年間会わなかったにしても子供には子供なりに父親が分かるのだろう。警戒を解かない辺り、はっきりとはしてないらしい。
「行ってやりなよ」
いつまでもうじうじと。
カービィはもう一度背中を押す。
「恥ずかしがることないじゃない」
にこりと笑って、メルティ。
「ほら。“いつもみたいに”」
この中庭に何人のメンバーが居合わせているだろう。
数えないと。だって。
「……す」
こんな姿だけは。
「すっぴかー!」
その刹那。飛び交う疑問符と感嘆符。
「ほぉらパパだぞー!」
え、誰。
「おーいでっ!」
誰だあんたはぁああっ!