第二章



「はぁい、お疲れ様」

現れたのはカービィである。

「あんたの攻撃、一つ一つが重くて動きも速いけど、狙いが読みやすいんだよねー」

彼はクレシスの背中に話しかけているようだった。最後、小さく笑みを溢すと。

「ま、相手が悪かったってことで」

そう言い残し、離れる。

「……くそ」

どうやら彼の対戦相手はカービィで、クレシスは負けてしまったらしいのだ。

「次」

マスターは淡々とトーナメントを進めていく。モニター画面の表示が変わり、次に映し出されたのはルイージとリンクだった。

「……今の内に昼食でも済ませてきたらどうだ。そう群がる必要もないだろう」

マスターは振り向かないまま、続ける。

「負けた奴は尚更。違うか」

それを聞いたクレシスは小さく舌打ちをすると、足早にバトルルームを出ていって。
 
 
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