第七章



さて。物事とは連鎖するものである。

「俺も行ってみたい!」

と好奇心剥き出しに真っ先に手を挙げたのはロイで。

「僕も気になるなあ」
「同じく。これは隠し事をしていた罰よ」

口々にルイージ、ピーチ。

「あんたに拒否権はないんだからね」
「べ、別に俺は隠してたつもりなんて」
「はいはーいっ! 僕も行ってみたいでーす!」

楽しいことには目がないカービィ。この機会を見逃さなかった。

「ち、ちょっと」
「私もご一緒させていただいて宜しいでしょうか!」

ラディスが留める声も届かず、ずいと詰め寄ってきたのはゼルダ。

どうしてこんなことに。僕も行きたい、俺も、私もと連鎖して誰が冗談なのか本気なのかさっぱりだ。でもその騒ぎは着実に広がりつつある……

「決まりでしゅ!」 

食堂内の騒ぎ声を掻っ切るように。腰に手を置いてリムが叫んだ。

「皆でラディスのおうちに行くでしゅよ!」

おおっ、と湧き上がる声。ラディスはすがるような声で、

「クレシスぅぅ……」
「知るか。自分で何とかしろ」
 
 
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