第七章



妙な沈黙が訪れた。

――かと思えば派手にグラスの割れる音がして、その場にいた全員が一斉に目を向けるとその先ではゼルダではなく、フォックスが硬直していて。

「……え」

妻と、息子?

「ええぇえええっ!?」 


フォックスの悲鳴は屋敷だけでなくレイアーゼの青い空に清々しく木霊した。


「妻子持ち!?」

ああそういえば、とカービィはいつだったか妻がいるのだと彼が発言していたことを思い出す。あの時は結局、詳しいことを聞きそびれてしまったが。

「同志じゃなかったのか!?」

マリオは思わずテーブルを平手で叩いて立ち上がり、身を乗り出す。

「いつ! 何処で抜け駆けしやがったんだ!」
「や、そもそもDX部隊に入る前から結婚してたというか」

どうどう、とラディスは両手を軽く挙げる。

「じゃあまさかクレシスっ、お前」
「戦士が家庭持ってちゃ悪いのかよ」

驚くファルコにクレシスは腕を組んでひと睨み。

「馬鹿でも子供は作れるんですねぇー」
「ヨッシーはさっきからラディスのこと嫌いなの?」
 
 
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