第二章



バトルルーム。

広々としたこの部屋の向かって左側には様々な機械が設けられ、右側の床には円形のパネルが四つ、設置されている。

まずは機械を操作して対戦上のルールやステージを設定し、パネルが青い光を灯したら準備完了。後はその上に乗るだけ。

パネルに乗れば設定したステージへ自動的にワープ、ルールに従って対戦を行うことが出来るのだ。

ちなみに、パネルの先はバーチャルの世界なので、そこで負った傷も対戦が終了すれば自動的に回復する。疑似体験型の高性能バトルシステムといったところか。


「ラディス」
「お、来た来た」

バトルルームに入ると、気付いたフォックスとファルコが駆け寄ってきた。

「これだけ人が集まってると、何か実際の大会みたいで緊張するな」
「ったく……んな呑気でいいのかよ」

ファルコは機械の上の方に設置されている、観戦用の大きなモニターを見遣って。
 
 
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