第二章
◆第二章『戦いの果てに』
次の日の朝のことだった。
「そのままで聞いてほしい」
偶然か必然か、朝食の為に同じタイミングで食堂に来ていたラディス達は、入って早々話を切り出すマスターに注目した。
「食事を済ませたらバトルルームに集合してくれ。リーダーを決める」
辺りが一瞬、ざわついて。
「マスターがやるんじゃないのか?」
「俺は単なる屋敷の主だ。上から任された仕事もそれとは異なる」
つまり、リーダーのように部隊の先頭に立って指揮をとり、戦うわけではないと。
「今からでもリーダーになっちゃえば?」
そう面倒臭そうに提案するのは、初日に罵倒してきた青年、カービィである。
「よく分かんないような奴に任せるより、そっちのが絶対に」
「そんなのは駄目だよ!」
しん、と静まり返って。