第四章-前編-
「なぁにそれ。緊張してんの?」
「あ、当たり前だろっ……」
ゼルダは思わず、くすくすと笑って。
「どうかお気になさらず、いつかのように接してください」
その発言に、ラディスは首を傾げる。
「何処かでお会いしましたか?」
「あ、いけない」
慌てて口元に手を添えるゼルダ。
「乱気流の中はやっぱり揺れるね」
「せめて機内食の中に茸がありゃあなー」
「それってどう違うのさ……」
その時、食堂の扉が開いた。
話しながら入ってきたのはマリオとルイージである。気付いた誰もが視線を注ぐので注目の的になり、二人は立ち止まって。
「……なんだ?」
「揃いも揃ってどうかしたの?」
共に疑問符を浮かべる。
「マリオ!」
その声にマリオは肩を跳ねさせて。
「ついでにルイージ!」
「おまけ!?」
「とうとう見つけてやったわ……!」
食堂の奥から現れたのは。