第三章
「あのぅ」
ヨッシーはラディスに耳打ち。
「今の、褒められたかったんだと思います。それって簡単なことじゃないですから」
成る程! ラディスはカービィの目の前に移動すると、その手を伸ばして。
「凄いじゃないか! 見直したぞー」
頭を、撫でた。
「あっ」
硬直していたカービィははっと我に返ると、その手を払い、きっと睨み付けて。
「阿呆か! 僕は子供じゃない!」
そう言い捨て、離れると飛び立ってしまった。ヨッシーも慌てて、カービィの後を追いかける。ラディスは不思議そうに、
「何かいけなかったのか?」
「無意識って一番恐ろしいよね……」
ルイージは溜め息。
「でも、ま」
ファルコは空を見上げて。
「最初よりかいい顔するようになったんじゃねえか? なあ、ラディス」
くすっと笑いかける。
「お前、どんな魔法使ったんだ?」