第三章



間もなく、ファルコが呼び出したアーウィンが岩場の平たい場所に降り立ち、最初と同じようにハッチが自動的に開いた。

便利だな、とつくづく思う。

「へえ。そうやって解除するのか」

カービィが自分の胸に手を当てると、黄色く輝く星のようなものが取り出された。

それを握るとカービィの体は白い光に包まれ、弾けた時には元の髪型や服装に戻っていて。ラディスは興味深そうに見つめる。

「能力をコピーするったってね、扱えなきゃ何の意味もないコスプレなんだよ」

カービィは自分の手のひらに残った光の粒に、ふうっと息を吹きかけて。

「へえ……」


沈黙。


「あのさ。そうじゃなくて」
「ん?」
「……何でもないよ」

カービィは小さく溜め息。
 
 
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