第三章
「――連携だ」
ラディスがぽつりと呟くと、他の四人ははっと彼に注目した。誰もが納得するはずもなく、反対したのはカービィである。
「あんなの、僕だけでやれるよ!」
「カービィ」
「分かってる。そいつの能力をコピーして、僕が弾を撃ち込めばいいんでしょ」
ラディスは首を横に振って。
「それじゃ……駄目だ」
「何でだよ! そんなことしたらっ」
辛そうに顔を歪めたその時、ラディスがカービィの両肩を珍しくも力強く掴んだ。
「……俺たちは戦士だ」
「っそんなの!」
「だけど」
ラディスはひと呼吸置いて。
「それ以上に、仲間だ」
カービィは小さく目を開いた。
「一人にはしないって言っただろ。君だけじゃない、それはきっと皆も同じだ」
微笑を浮かべるヨッシー。うんと頷くルイージに、ファルコはふっと笑って。
「信じて」
ラディスはカービィを見据え、続ける。
「一緒に戦ってくれ。カービィ」