第三章



ルイージは腕を組む。

「問題は、あれをどう攻撃するかだけど」
「見易いじゃねえか」

ファルコは銃に弾丸を装填して。

「俺がこいつを使って撃つ」
「待ってよ。あんた、あれで狙えんの?」

確かに。ああして絶え間なく飛び回っているのでは、甲殻だけを狙って命中させようなんてのは至難の技かもしれない。

「そりゃあ、……まあ、そうだな」
「少しは考えてよ」

カービィの物言いにファルコは小さく舌打ちをしたが、確かにその通りである。

ラディスは暫し、考えを巡らせて。


――電気を相手の体内に流し込むことで筋肉を伸縮させ、自由を奪うなんてことも出来るが、何せあの鱗だ。弾かれてしまう。

カービィならどうだろう。浮遊能力とコピー能力を駆使すれば。……いや、相手だってそう簡単に攻撃を許さないだろう。

正確に。より確実に。

動き回る竜の甲殻を狙う。犠牲を出したくないのなら尚更、この方法しかない!
 
 
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