第三章



「うわあっ!」

地面の出っ張りに躓き、転びそうになったルイージを駆け付けたカービィがすかさず蹴り飛ばし、自身も横に飛び込んで。

そのお陰(?)か、直後にヴァルバジアが吐き出した炎を二人は結果的に回避。

カービィはふう、と息を吐き出して。

「……生きてる?」
「もっと普通に助けてよ!」

ルイージは瞬時に起き上がった。

「こう、何かで攻撃を防ぐとか!」
「はいはい」

カービィは鬱陶しそうにそっぽを向く。

「ぐっ……」
「まあまあ。それで、奴の弱点は?」

頬に青筋を浮かべて拳を握るルイージの肩をぽんぽんと叩いて宥めつつ、ラディスは標的のヴァルバジアに視線を送る。

「それが……」
「なっ。まさかまだ分かんないの!?」

カービィは驚き、振り返って。

「飾りじゃないよね、そのヒゲ!」
「ヒゲって何? 万能?」

ルイージは諦めたかのように溜め息。
 
 
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