第三章
間もなく、地面に到達した。
ラディスはカービィが上になるように体を捻り、結果、腰を強く打ち付けて。
それでも、先程ラディスが地面に向かって放っていた稲妻のお陰で、落下速度が軽減し、大事には至らなかったわけだが。
「いっ……つつ……」
落下の衝撃によってカービィは解放され、地面に投げ出された。のっそりと体を起こしながら、衝撃による痛みに顔を顰めて。
ふと、見上げれば遠くにぽっかりと丸い穴があいている。その先に青空を見つけて、本当に落ちてきたんだと溜め息。
「って」
カービィはラディスを睨み付けて。
「バッカじゃないの! あんた!」
自分が浮遊能力を持っているのは知ってるはず。嫌われるようなことも沢山言った。
それなのに、どうして――