「彼、いつもあんな調子なのか？」

ヨッシーはびくっと肩を跳ねさせて。

「え……」

そんなつもりはなかったのだが、ラディスも釣られて驚いた。ヨッシーは胸の前に両手を置き、拳を握って目を逸らす。

「その、……何で、僕に聞くんですか」

ラディスは小首を傾げた。

「いつも一緒にいたじゃないか」

一瞬、ヨッシーは小さく目を開いて。

……だが結局、彼は応えようとはしなかった。問い質すつもりもなかったが。


「はー。あっついなー、もう」

ちょうどその頃、大穴の前で屈み込んでいたカービィが立ち上がり、ぐっと体を伸ばした。額に滲んだ汗を、手の甲で拭う。

「……そこさぁ、ちゃんと調べてる？」

此方を振り返ったカービィに、

「ぁ」

ヨッシーははっとしたように口を開き、何かを言いかけて。後退し、言葉を呑んだ。