第三章
「……ストップ」
カービィはすっと手を横に払って。
「何、これ」
後ろから覗き込んだルイージは思わずそんな声を洩らした。――階段が途中で崩れ、代わりに大きな穴が広がっていたのだ。
「こいつも何とかって竜の仕業か?」
「ヴァルバジア。大きさまでは聞いてないけど……、他にもあるみたいだね」
ルイージはひょいと階段の手摺を越えると、近くにあった別の大穴へ。
「おい、勝手にうろちょろすんなって」
ファルコはその後を追いかけて。
「カービィ、落ちないように」
「余計なお世話。自分、飛べますんで」
相変わらず、カービィはこの態度である。
「そ、そうですか……」
あはは、と苦笑いを浮かべながらラディスはカービィから離れた。ふと、ヨッシーが離れた位置からカービィを見つめているのに気付き、階段を下りつつ近付いて。