第三章
目的のデスマウンテンへ向かうには、近くにあるカカリコ村を経由して行かなければならないらしい。ファルコは村へ続く階段の近くにアーウィンを停めて。
「おっそ」
数段登った先の階段の縁で腰を下ろし、カービィは待機していた。隣にはヨッシーもいて、此方に気付くと遠慮がちに。
「あ……えっと、どうも……」
ぺこりと頭を下げて。
そういえば、彼ら二人は浮遊能力を持っているのだった。下界へは殆ど降下するだけなので、来るのは楽だったのだろう。
「ちゃちゃっと片付けるよ」
カービィは立ち上がり、さっさと階段を登り始める。あれでも待っていてくれたのだろうか、なんて見つめていると。
「……何してんの? 早くしてよ」
カービィは振り返って。
「囮役は多い方が助かるんだけど」