第三章



――仲良くするんだな、って。

「……何?」


このメンバー構成は一体。


「てめえが一緒かよ。虫酸が走るぜ」
「それはこっちの台詞。はー、やだやだ」
「んだとっ」
「ちょ、落ち着いてよ!」

つんとした態度のカービィに、掴みかかろうとしたファルコを留めたのはルイージ。

ヨッシーはおろおろとしながら、

「あ、あの……なっ仲良く」
「勘弁してよ。愛鳥家じゃないんだから」
「くっ」
「ファルコ!」

見送りに来ていたフォックスの一声。

ファルコはようやく諦めて舌打ち混じりにそっぽを向いたが、ぎすぎすとした空気は変わらない。ラディスは終始苦笑いで。

「悪意を感じるな。大丈夫かよ」

クレシスは腕を組んで。

「そう見えるのか?」
「いや。俺もそこまで馬鹿じゃない」

ラディスは頭を抱え、溜め息。
 
 
5/85ページ
スキ