第三章
「えっ……と」
ピチカは砂浜の上に足を崩して座り、何故か潤んだ瞳で二人を見上げながら。
「変だったら……言って、ね……?」
きゅんっ
「へへへっ変じゃない! 絶対!」
「似合ってる! すっごく……その」
ディディーとトゥーンは必死のフォローの後、横目でお互いを捉えながら。
「可愛い……よな」
「お、おう。凄く、可愛い」
「本当っ!?」
ぼそぼそとした聞こえにくい感想とはいえ、ピチカは勢いよく立ち上がると嬉しそうにきらきらとした瞳を向けて。
ディディーとトゥーンの心臓は静まることを知らず、高鳴って。あまりその姿で見られては緊張も二倍なのか、顔は真っ赤。
「っトイレ!」
「俺も!」
そして……逃走。