第三章



そこにいたのはリム。……と、ピチカ。

「い、いいよリム。そんな注目集めた方が恥ずかしいよ……」
「何言ってんのよ。ほらっ」

リムは己の後ろにいつまでも隠れているピチカを、前に引きずり出して。

いつもはツインテールだが、今日は髪を下ろし、片方だけ括っている。水着は山吹色のビキニで、黄色の花模様が愛らしい。

ディディー、トゥーンは恐らく、ワンピースかフリル付きの水着とでも思っていたのだろう。顔を赤らめ、硬直している。

「ほ、ほらぁ……やっぱり僕にビキニは早すぎたんだよ! むっ……胸、無いし」

認めた。

しかし、自分で言っておきながらダメージはでかいのかその場で両膝と両手を付き。

「お、お前何とか言えよ」
「ばっ、お前一応リーダーじゃん」
「それは戦隊ごっこの話だろっ」

ディディーとトゥーンは上手い感想が見つからないのか、聞こえないようこそこそ。

すると、ピチカは顔を上げて。
 
 
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