第三章
◆第三章『真夏の海で大乱闘?(前編)』
いよいよこの時がやって来た。
晴れ渡った青い空、ゆっくりと青空を流れていく入道雲。きらきらと輝くアクアマリンの海を、太陽が燦々と照らしている。
これこそが夏! これこそが海!
「いやっふー……あちちっ!」
早くも水着姿に着替え、我先にと砂浜へ駆け出したのはディディーとトゥーンである。といっても、砂浜は熱いのだろう。
ディディーとトゥーンは目的の海へ行けず、その場でぴょんぴょん跳ね回っている。
「こらっ、トゥーン!」
「ディディー! こっち!」
続いて水着姿で現れたのはリンクとドンキー。ディディーとトゥーンは振り向き、ぴょんぴょん跳ねながら近付くと。
「えー、何だよぅ」
「早く入ろうぜー」
唇を尖らせるディディーとトゥーン。
相変わらずだな、とリンクは短く息を吐き出すと、腰に手を当ててにこやかに。
「まずは準備運動! ほら、並んで」