第二章
「無駄な肉一つ無いすらりと伸びた脚」
リオンはぽつりと呟いて。
「筋肉質な二の腕……噛み付きたくなるうなじ……ああっ、その吊り目もなかなか」
「Hey」
段ボールから荷物を運び出していたソニックだったが、手を翳してにじり寄ってくるリオンを片手を突き出し、止めて。
「まず、その手はやめろ」
「なるほど。この手で自慰をしていろと」
「Keep it to yourself」
ソニックが英語で言い放つと、リオンは意味を理解しその場で正座して。
「いいか? 俺をネタに発情するな」
ソニックはベッドの縁に腰掛けると、足を組んでリオンを見下ろし、溜め息。
すると、リオンは再びにじり寄ってきて。
「な……何だよ」
リオンはソニックの足に両手で触れて。
「ちょっ」
「ならばせめて忠義の証にその足を舐めさせてくれ」
うっとりと目を細めるリオンに、ソニックは口角をひくつかせながらぽつりと。
「……日本語が通じないのは初めてだ」
ユウの気持ちが分かった気がする。