第二章
くじ引きを終えると、ルーティは最後に残った一枚の紙切れを箱の中から取り出しながら席に腰掛けて。……すると。
「おにぃは何番っ?」
前の席に座っていたピチカが、背凭れからひょいと顔を出して。ルーティは紙切れを広げて、記された数字を確認。
……十二番。何となく気になって、ルーティは隣に座っているウルフの紙切れを覗こうとして。しかし、気付いたウルフは意地が悪くも紙切れを持った手を高く挙げて。
「ちょっ」
「勝手に見んな」
「じっじゃあヒント! 数字は何桁?」
ウルフは手を下ろして。
「……一桁だ」
「あっ、だったら僕も一桁だよ!」
ルーティは内心がっかりした。
同室の人がウルフでもピチカでもないなんて。ま、この二人は一緒にいる確率が高いし、自分が提案したんだから仕方ないか。