第二章



「ああ、そうか」

ちょうど後ろが指定席だったらしいソニックは、ひょいと上から覗き込んで。

「ルーティ、いつもはウルフェンの羽根に乗っかってるもんなー……っぐ!?」

ふと、ルーティが見上げるとソニックは隣に座ってきたフォックスにより、首を両手で絞められていて。

「次、ルーティに手を出したら――殺す」

どうやらフォックス、試着室での事件をまだ根に持っているらしい。

「わ、わがっ、だから、ぐるじっ」
「そっそうだよフォックス、やめなよ」

いくら自分を思っての行為とはいえ、とても見ていられない。ルーティが慌てて止めると、フォックスは手を離して。

「けほっ……スネーク、じゃないのか」
「変わってもらったんだ。お前がルーティの後ろじゃ、色々と心配だからな」
「……、overprotection」

ソニックは落ち着くと、そう呟きぷいと顔を背けて。……英語は詳しくない方だが、恐らく過保護とでも言ったのだろう。
 
 
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