第二章
◆第二章『蒼の孤島アクエス!』
遂にこの時がやって来た。
――そう、今日は蒼の孤島アクエスに行く日。これから楽しい一週間が始まるのだ。
「こんなの、後にも先にも一回きりだぜ」
ファルコは不服そうに呟いて。
「そう言うなよ」
楽しめればいいじゃないか、とフォックスは笑う。それでもファルコはむすっとしていたが、確かにそうだと結局は諦めて。
……ちなみに、ここはエアポート。
蒼の孤島アクエス行きの飛行機に、これから揃って搭乗するところだった。
しかし、意外にもアクエスの法は厳しく、指定された航空機以外での島の出入りは禁止。よって、必然的にアーウィンやウルフェンといった小型航空機は使えず。
「申し訳ございません。では、そちらは此方でお預かりして、後できちんとお屋敷の方に輸送しておきますね」
早速、手荷物検査で引っ掛かってしまったウルフ。どうやら腕輪型自動操縦機もアウトらしい。ウルフ、小さく舌打ち。