第一章



「わっ、あ!?」

すると突然、ソニックがルーティの服を脱がしにかかって。思わず阻止するルーティ……いや、寧ろ相応の反応か。

「い、いいよ! 自分でやるから!」
「そんなこと言ったって、俺も着付けの仕方を覚えなきゃいけないし、なっ?」
「そういう問題じゃ、わ、わっ……!?」

ルーティが突っ込むよりも先に、ルーティは運悪く足を滑らせて後方に倒れてしまい。おまけに、後頭部を打ち付けて。

「うおっ!」

しかも、それまで胸ぐらを掴んでいたソニックは引き寄せられるように、ルーティの上に覆い被さり。と、扉が開かれて。

「ルーティ! 今の音っ……」

大きな物音に驚いたフォックスが、心配して開けたのだった。ウルフも後ろからひょいと顔を覗かせて。――しかし。

「あ……」

ルーティがソニックに押し倒されているその光景が、あまりにも衝撃的だったのだろう。フォックスとウルフは固まって。

「違っ、これは」
「……れろ」
「え」

ソニックはだらだらと冷や汗を流して。

「さっさと離れろぉ!」


こんなので、本当に大丈夫なのか。


この後、フォックスが怒り狂って銃を乱射したお陰で試着室は大破、皆様に迷惑をかけたのは……言うまでもない話。
 
 
 
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