最終章
「じゃあ僕も手伝うよ!」
「いらない」
アイクは終始無表情で見下しながら。
「お前はいらない」
えっ。
「どいつもこいつも!」
ツッコミ役が登場。もはや本職。
「誤魔化すのが下手か!」
「兄さん!」
アイクの後頭部にハリセンの一撃。華麗に着地したマリオの一言に追い付いてきたルイージが咎めるように声を上げたがルーティは先程からまるで自分を除け者にしているかのような発言の連続に頭が追いついていない。マリオはその様子にぎくりとして咳払いするとハリセンを肩に担いで。
「あー人手は足りてるんだよ」
「そ、そうなんだ……」
ルーティはすっかり落ち込んでいる様子。
「ええっと……飯だよな」
ロイが恐る恐る話題を引き戻す。
「その……」
視線を向ければカービィは断るように首を横に振った。次いでマリオとルイージに視線を向ければそれぞれ肩を竦めたり手を合わせたり。
「……よし! 分かった!」
ロイは腰に手を当てながら意を決したように。
「今から外で」
「俺様が付き合ってやる」
差す影に恐る恐る顔を向ければ。
「表に出ろ。ルーティ」